現在、地球温暖化や人口増加による、干ばつ・水不足・水紛争の問題が生じています。それは、北アフリカ、中国の北部、インドなどの新興国や途上国だけではなく、シドニーやカリフォルニアなどの先進国でも生じており、世界的な重大問題となっています。
食べ物が生産される過程での、水の消費量について考えたことはありますか?
日本は蛇口を捻るとすぐに水が出てくるため、水不足は実感しにくい環境だと思います。
実は、ハンバーガー1個が作られるまでに、たくさんの水を消費しています。
何気なく食べているハンバーガーは、実際にどれくらい水が使われているのでしょうか。
水消費の最大の原因は?
水消費の最大の原因は家畜です。
肉を生産する際、アメリカでは年間、130兆リットルの水を消費します。
家畜は環境破壊につながる資源消費の最大の原因です。(国際連合食糧農業機関)
国連の農業機関がその事実を発表したにもかかわらず、環境団体(350orgグリーンピース シエラクラブ、クライメイト・リアリティ、アマゾン・ウォッチ)は、水の消費と汚染を促進するものとして天然ガスや石油の開発をバッシングしてばかりいるのは、なぜでしょうか。
確かに、水圧破砕法では水を使います。
アメリカの年間消費量は約4000億リットルです。
しかし、家畜による水消費量は、その325倍です。
干ばつや水不足の問題を抱える国々がある中、この水の消費は芳しくありません。
節水はどれくらい効果があるのか
カリフォルニア州において、住民の平均水使用量は、毎日約6000リットルです。その半分は畜産物の消費に関連しています。生産の過程で膨大な水が必要になります。そのうち、水使用量の多くは牛のエサとなる穀物です。(カリフォルニア州パシフィック・インスティチュートの水問題プログラムより)
ハンバーガー1個を作るのに、2500リットルの水が使われます。
これは3か月間、シャワーを浴び続けるのと同じ消費量です。
牛肉500gの生産に1万リットルの水が必要となります。同量のチーズは3400リットル、卵は1800リットルです。
アメリカでは、家庭での節水が叫ばれますが、家庭での水使用量は、アメリカ国内の全使用量の5%です。一方、畜産業では55%に及びます。
アメリカ政府の節水を呼びかけるサイトには、シャワーヘッドやトイレの交換、蛇口やスピリンクラーの点検を求めるように書いてあります。
でも、畜産の影響については書いてありません。推奨に従って、節水できるのは、毎日180リットルです。
ハンバーガー1個分の水使用量には、全く及びません。
水資源部の考え
カリフォルニア州水資源部の人と、直接面会した映像をNetflixで見ました。
A:「畜産業の水使用量の多さが目立ち、その研究データが出ていますよね。どう考えていますか?」
水資源部:「それは私の専門外です。」
A:「牛肉500gの生産に1万ℓの水が必要ですよね。もし、隣人が庭でホースを流しっぱなしにして、1万ℓの水が周囲を水浸しにしたら、止めろと言いますよね。」
水資源部;「畜産業の水使用量は、確かに他の業界に比べて多いのは明らかです。」
A:「では、行動に移すべきでは?それをサイトに載せ、肉の消費を呼びかけないのはどうしてですか?」
水資源部:「実現しませんよ。無理ですね。そういう方針はありません。習慣を変えるのは水管理を超えています。」
A:「シャワーや水やりも習慣の一種ですよね?」
水資源部:「えぇ・・・。」
Netflix 「Cowspiracy:サステイナビリティの秘密」
政府はこの件を話したがらない様子でした。
企業・団体と、お金は密接に関係しています。世の中の情報は全てではありません。
アメリカの自由報道権は世界で48位です。(国境なき記者団(RSF)による4月18日、2019年版「世界報道の自由度ランキング」報告書より)
アメリカは自由な国ではあるけれど、報道側は企業や政府に買収されたり、ニュース受け取る国民が好きそうなニュースであったり、情報が中立でなく、真実でない可能性が大いにあります。
その報道の出所を明らかにすれば、真実は何であるかが分かってきます。
世界の裏で、本当は何が行われているか、資金の動きも見ればみえてきます。
最後に
水大国の日本は、水不足の危機感を実感しにくいと思います。海外の方が、節水の意識も高いです。
私は、冬場は毎日お風呂に入り、銭湯へもたまに行きます。今回の記事のことを知った時、日本の水使用量はかなりものではないかと心配になりました。それでも、やはり冬場はお風呂入ってしまいます。
せめて、ヴィーガンの生活により、水不足の問題に関して、より貢献したいと思いました。
実は、水の使用量が多いのは動物性食品だけではありません。例えば、アボカド、アーモンドが水の使用量が多いです。
また、肉よりもコーヒーの方が水を使用します。
それまでは毎日コーヒーを飲んでいましたが、週末だけの楽しみにし、フェアトレードや途上国の女性の働く支援を行っている商品のものをなるべく買うようになりました。
自分のできる範囲で何かできることを見つけたら、行動してみて下さい!
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