私は初め、ダイエタリー(食事の)ヴィーガンでした。
ダイエタリーヴィーガンとは、動物性の食事による健康への影響を懸念してなるヴィーガンです。
そこからどのようにエシカル(倫理的な)ヴィーガンになったのかお話します。
※この記事では少しショックな写真が含まれます。
- 動物が大好き!
- エシカルヴィーガンって何?
- 動物実験の何が良くないの?
- 畜産業の裏側で何が起きてるの?
エシカルヴィーガンを理解する
ダイエタリーヴィーガンとして食生活を送っていく中で、ヴィーガンについて興味が湧きました。
インスタグラムやYouTubeで見るのは、ヴィーガンや動物愛護活動家の人のものへと変わっていました。
ヴィーガンの中には、健康が理由で行う人だけではなく、動物愛護や環境問題について関心がある人もいるということを知りました。
本来のヴィーガンの意味は、すべての動物から搾取をしないということで、動物愛護の倫理的なヴィーガン(エシカルヴィーガン )を意味します。
エシカルヴィーガンになった理由は動物の扱いに疑問を持ち始めたから
エシカルヴィーガンとなった理由は、家畜の実態や、ダウンやウールができる過程を知り、倫理的な面から動物についても関心を抱くようになったからです。
※下記の写真は少しショックなものとなっています。
家畜は数歩も歩けないケージの中で一生を過ごします。
家畜の中でも、特に鶏は糞尿まみれで過ごしています。家畜が子供の場合、背が低いので糞尿で埋まってしまい、窒息死する時もあります。
ヒヨコのくちばしや、牛の角、子豚の尻尾などの切断は麻酔なしで行われます。
もちろん神経が通っているため、痛みを感じています。激痛で気を失う動物もいます。
鶏は何倍にも太らされ、1度転ぶと体が重くて立ち上がれず、そのままの鶏も多いです。そうなったら、彼らはただ死を待つだけです。
「この家畜の事情はアメリカで起きていて、日本にはないだろう」と思いましたが、調べてみると違いました。日本も同じでした。
※下記の写真は少しショックなものとなっています。
未だに日本で使用される妊娠ストール
上記の養豚場の写真は、「妊娠ストール」というものであり、妊娠の管理がしやすいため、妊娠中の豚はこのオリに入れられます。方向転換もできません。
外国では使用が禁止されていることが多いですが、日本ではまだまだ畜産業における制度が遅れているため、使用率は9割以上です。
むしろ日本は時代に逆行し、2007年から使用率が増加しています。これは、動物に対する倫理的な意識の低さが窺えます。
動物実験に対する想い
また、動物実験の実態も目を覆いたくなるようなものでした。そこに、彼らの権利はなく、命のある生き物としては扱われていません。
動物は結局、人間と同じではないため、動物で試したとしても保証はできません。
今の技術では、動物を実験台にしなくてもテストするのは可能となっています。
動物実験の必要は、もうないのです。すでに海外では、新しい科学の在り方に変わりつつあります。
動物実験をしていない(クルエルティーフリー:残虐性のない)商品が増えてきています。
ヨーロッパやブラジルでは、すでに動物実験が禁止されています。アメリカでも州によっては禁止となっています。
今の世界は、動物を完全に人間の利益や都合により、ただの商品として扱っています。それに疑問を抱き、嫌悪感を感じるようになりました。
人間は倫理を忘れてしまったのでしょうか。
自分の良心に聞けば、どんな人もそれは間違っていると答えると思います。
私は、やっと本来のヴィーガンの意味であるエシカルヴィーガンの考えを理解しました。
ダイエタリーヴィーガンとして始めた頃は、
「動物愛護で動物を食べないって何?牛や豚は食べ物だよね。しかも物もすべてヴィーガン?信じられない。異世界すぎる、ヴィーガンは宇宙人なの?」と疑問だらけで全く共感していなかったです。
「そういう考えの人もいるんだな」という程度でした。
エシカルヴィーガンとなる
しかし、ダイエタリーヴィーガンとして生活し、世界がどうなっているのか考えていく上で、「畜産業や酪農業、動物を犠牲にしたファッションや化粧品にお金を払いたくない」という考えが出てきました。
商品や食品を買うという何気ない行為は、「企業に対する投票である」と認識しました。
そのため、今では積極的にヴィーガンのものを購入しています。
動物を娯楽として扱う、動物園や水族館、サーカスに対しても疑問を抱き始めました。
ヴィーガンは、「なるべく動物から搾取しない」という考えのため、これらの娯楽施設へ行きません。
アメリカでは、怪我をした野生生物を確保し、元気になったら野生に戻すということをしている動物園があります。そこの売り上げは動物の薬代や保護のためにお金が使用されます。利用者には、ヴィーガンの人や、動物愛護を大事にしている人が多いそうです。
このような施設が、日本でももっと増えていくといいですね!
このように、始めは健康を意識したダイエタリー(食事の)ヴィーガンでしたが、半年後にはまた、全ての動物の権利を尊重したエシカル(倫理的な)ヴィーガンまた、動物性食品が招く地球温暖化を懸念したエンバイロメンタル(環境の)ヴィーガンにもなりました。
「この3つが理由で行動をしているヴィーガンは何というのか」と外国人のヴィーガン友達に聞いたところ、
「パーフェクトヴィーガン」や「コンプリートヴィーガン」と言うわけではないらしく、ただの「ヴィーガン」と言うそうです。
最後に
私が食事の意識から、動物まで意識を広げていったのは、他のヴィーガンの方が情報発信をしていたからです。その情報を得て様々なデータを知り、世界で何が起きて、何が問題となり、どう行動していくべきなのか、明白に分かりました。
畜産業や酪農業、ファッション業界の実態を知ってから、それを避けられる別の道を見つけたため、私は「ヴィーガン」として生きています。
動物への虐待は必要ではありません。
肉を食べなくても、毛皮やダウンがなくても生きていけます。その必要性を感じなくなりました。
日本では、まだこのような情報が少なく、メディアにも取り上げられていません。ヴィーガンという言葉は少し聞くようにはなったけれど、それは「肉を食べない、完全菜食主義」という紹介くらいです。
ヴィーガンという行動が、どう環境や動物、貧しい国に住む人々、この地球全体に及ぼすのかまでは教えてくれません。
自分が情報をキャッチできるような環境にする必要があります。
SNSでは、ヴィーガンの方や、環境活動家、動物愛護団体の方々が情報発信をしているので、みなさんも興味があれば、情報をキャッチできるように、環境を変えてみて下さい。
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