ヴィーガンとは、全ての動物の命と権利を尊重し、なるべく動物から搾取しない生き方です。そのため、レザーやファーも身に付けません。
- ヴィーガンって何?はじめて聞いた!
- 環境問題に興味がある!
- 地球環境改善のために何かしたい!
- 健康に興味がある!
- 動物食品の影響を知りたい!
前回の記事の続きとなります。
まだ見ていない人は以下のリンクから記事を見てください。
この「後編」では、「ヴィーガン」というライフスタイルが、健康や環境にどう影響するのか紹介していきます。
以下は、前回の記事です。
https://vegan-japan.com/vegan_1-2/
ヴィーガンとは環境を意識して生きる
ヴィーガンという生き方は、地球への負荷の軽減につながり、地球温暖化の促進をとめることができます。
ヴィーガンは完全菜食主義です。今、話題になっている、環境活動家のスウェーデン人の少女、グレタ・トゥーンベリさんもヴィーガンです。なぜなら、食事と地球温暖化は密接に関係しているからです。
地球温暖化に少しでも興味がある人は、食事面での環境負荷について考えてもらいたいです。
畜産業がもたらす環境への影響
例えば、牛肉を生産する場合。
まず、牛のエサとなる穀物を育てる土地と、牛を飼う土地が必要になります。その土地のために、世界では森林伐採が進んでいます。アマゾンの森林伐採も、90%は畜産業によるものです。森林伐採により、野生生物の減少や、生物多様性の減少、絶滅危惧種の増加に繋がっています。世界の絶滅危惧種は2009年の17,291種から2019年には11,047種が増加し、28,338種となっています。
このように、森林伐採が進み、地球上の陸地の45%以上は、畜産業に使われているのです。世界では、牛の穀物を育てるために立ち退きを要請され、人々が住む場所を追いやられています。
また、エサとなる穀物を育てる水と、牛が飲む水が必要になります。そのため、世界にある水資源の1/3が畜産業に使われています。人口増加による途上国での水不足の中、人為的に産まれた牛が優先されて水を飲んでいるのです。それは、途上国だけではなく、カリフォルニア州などの地域も干ばつにより水不足の問題が生じています。
家畜からの糞尿は川へと流れ、大量の魚が死亡しています。またその川は海へとつながり、海も汚染されています。家畜による海のデッドゾーン(酸欠区域)は、500カ所以上となります。(Dr.Richard Oppenlander Environmental Researcher Author,”Comfortabby Unaware”)
牛が出すメタンガスは車から排出される二酸化炭素の25~100倍の被害を及ぼします。そのため、畜産業は気候変動の最大な原因は家畜とされています。
このように、肉が生産される過程において、地球への負荷はとてつもなく大きいのです。
「ヴィーガンの食事は温室効果ガスや地球上の酸性化、浪費され汚染される水や土地など、地球に与える影響を削減させるのに、人類ができる最も効果が高い方法です。これは、渡航を減らすことや、車を電気自動車に変えるよりも、遥かに効果が高いでしょう。」
オックスフォード大学のジョゼフ・プール博士より
ジョゼフ・プール博士は研究を進めていく中でヴィーガンの食生活に変えました。
エンバイロメンタル(環境の)ヴィーガン
上記のように、 動物性食品が生産される過程での環境への悪影響を知り、動物性食品を摂取しないヴィーガンをエンバイロメンタルヴィーガン (environmental vegan)と言います。
エンバイロメンタルヴィーガンは、海外では特に、環境意識の高い国である、スウェーデンやドイツに多いです。
スウェーデンは森林が多く、その中で育ってきたスウェーデン人は、自然とそれを守りたいと思うようになるそうです。
ヨーロッパの中では、ドイツが最もヴィーガンの食品や日用品が多いです。
オーガニックの認証基準は国によって異なりますが、ドイツのオーガニックの認証基準は高く、オーガニック商品も多いのは、やはり環境を配慮しているからです。
農薬が使用されているものは、土壌汚染や水質汚染などが生じ、環境への悪影響が懸念されています。
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