初めまして、ミクジェンヌです。
みなさんは、「ヴィーガン」について、もうご存じですか?
まず、ヴィーガンの説明を「前編」と「後編」に分けて、説明していきたいと思います。
- ヴィーガンって何?はじめて聞いた!
- ヴィーガンを聞いたことがあるけどよく知らない!
- ペットが大好き!
- 動物が大好きだから何か貢献できることをしたい!
ヴィーガンとは、
すべての動物の命や権利を尊重し、地球への負荷をできる限り減らす生き方🌎
ヴィーガンとは動物の命を尊重するライフスタイル
みなさんは、動物が畜産業や酪農業、ファッション業界でどのように扱われているかご存じですか?
その実態をいくつか紹介したいと思います。
- うさぎは四肢を縛られながら毛を引き抜かれます。丸裸にされ、毛が生えてきたら再び引き抜かれます。ずっとこの繰り返しです。
- 食用の鶏は通常よりも数倍に太らされます。そのため、自分の体重を支えられず、足を骨折したり、一度転ぶと二度と立ち上がれない可能性があったりします。また、ストレスでお互いを傷つけないように、麻酔なしでくちばしを切り取られます。
- 鶏卵場では、オスのひよこは生まれた数時間後に、生きたままシュレッターにかけられます。
- 豚はストレスにより他の豚の尻尾をかじる行動をとります。本来の自然な環境で育った豚には見られない行動です。これを「尾かじり」と言います。感染症が生じたり、肉の質が落ちたりし、利益の損失となるため、尻尾を麻酔なしで切断します。この痛みは5、6時間続きます。
- 酪農家に生まれた牛オスは、その日に殺されます。
- 家畜の多くは糞尿まみれの中、一生を過ごします。
虚勢は麻酔なしです。そして時に彼らは権利がないような暴力的な扱いを受けます。
しかし、犬や猫はペットとして命を大切にされ、傷つけられたら法により、彼らの権利は守られます。
ペットではない動物が、人間の利益の範囲外にいる場合、その扱いはどうなるのでしょうか?
下記にその例をあげたので、みなさんと一緒に考えたいと思います。
アヒルの親子が道路を横断していたら、車を運転している人は停車し、アヒルの親子が横断し終えるまで待っていたりします。
またある人は、「可愛い」といいながら動画を撮り、SNSに投稿したりしています。
この時、多くの人々はアヒルの親子を見つめ、温かい気持ちで見ています。
でも、ここでもし私がナイフを持ってアヒルの喉を切り裂いたら、精神異常者として逮捕されます。
しかし、アヒルを愛らしく見つめていた人々の多くは、その日の夕飯で鶏やアヒル、その他の肉料理を食べているでしょう。
そして、その日の夕食で動物を食べなかったら、おかしいと言われます。
ここに矛盾が生じています。
この矛盾は何なのでしょうか。
ペットは可愛いから殺してはダメ?他の動物は可愛くなくて食べる物だから殺していい?
では、食べる物ならどうして道で動物を殺すとダメで、農場ならいいのか?
命に違いがあるということ?
すべての動物の権利
動物の命に違いはありません。この問題は種差別といいます。全ての命は尊く、人間の都合で殺すべきではないという考えです。
今、世界で種差別が倫理的に反しているのではないかと疑問になってきています。新しい概念です。
近い将来、性差別、人種差別に、この種差別が加えられると思います。女性の人権、黒人の人権、LGBTQの人権、、どの概念も最初はマイノリティーで、彼らに権利はないと思われていました。今あるその権利は、彼らが声を上げ、人権運動や暴動を起こし、戦ってやっと勝ち取ったものです。
でも、動物は声を上げることができません。私たちが代わりにその声を届けるしかないのです。
エシカル(倫理的)ヴィーガン
このように、 動物に権利があってもいいのではないか、動物から搾取すべきではないと考えるヴィーガンをエシカルヴィーガン(ethical vegan)と言います。 倫理的な面から考えて、動物の命を尊重するヴィーガンです。
そのため、カシミヤやウールなどの服や、レザーのものは身に付けません。
クルエルティーフリーとは(動物実験なし)
また、動物性食品の摂取をしないことはもちろんのこと、日用品においても、動物実験が行われていないもの(cruelty free:クルエルティーフリー)を使用します。化粧品にも、動物性のものおよび動物実験が含まれていることが多いため、ヴィーガン対応のものを購入します。
しかし、注意が必要なのは、あくまで動物実験をしていない=クルエルティフリー(残虐性がない)であるため、ヴィーガン対応=クルエルティフリーではないです。クルエルティフリーの商品に動物性のものが含まれている場合があるため注意が必要です。
クルエルティフリー表記は、日本にはほぼないですが、欧州では化粧品を筆頭に歯磨き粉などの日用品に多くあります。
化粧品に関していえば、EU圏内では、10年以上前から動物実験は禁止されていて、アメリカでは、2018年にカルフォルニア州で動物実験禁止の法案が通り、州ごとで動き始めています。
なぜ動物のいる娯楽施設に行かないのか
ヴィーガンは、すべての動物から搾取しないという考えのため、水族館や動物園、サーカスなどの娯楽施設には行きません。
私たちの都合で彼らの自由の権利を奪うことはしたくないという考えがあります。
アメリカでは、怪我をした野生生物を捕獲し、しばらく育て、元気なったら自然に戻すということをしている動物園があります。そこにいる動物はすべてそのような経緯で、その動物園にいます。そこの売り上げは、動物の保護のために使用されます。
ヴィーガンの人で、子供のいる家庭を持つ場合、動物園の代わりに利用する人が多いそうです。
動物性食品とは何か
動物性食品とは主に「肉、魚、乳製品、はちみつ、ゼラチン」です。 はちみつを採取する際、もしその蜂の巣に1匹でも病気の蜂がいた場合、病気の予防のためにその巣をまるごと焼いてしまうそうです。ゼラチンは、主に豚から作られています。
白砂糖は製造する過程で牛骨フィルターが使用され、ワインやビールにおいては、魚の浮き袋をフィルターとして使用されているものがあります。そのため、ヴィーガン対応のワインやビールが販売されています。
最後に
このエシカルヴィーガンは特に理解されにくいと思います。
これは研究データを使用して答えが出せるようなロジカルな問題ではなく、倫理的な問題です、そのため、人の考え方や捉え方によります。
そして、ほとんどの人は、動物は食べるものとして捉えています。その共通認識がある中で、この話をしても受け入れ難いと思います。
ただ、「このような考え方もあるんだな」と知って欲しいと思いました。
ヴィーガンと地球への負荷軽減については後編に載せるので、ご興味があれば見てください。
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