ヴィーガン、レザー

ヴィーガンが革製品を買わないのはどうして?理由は4つ!

ミクジェンヌ
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Hi, ヴィーガンジャパンのミクジェンヌです。

最近、『ヴィーガンレザー』という言葉を見かけることが多くなったように思います。

それを見て、「食事だけじゃなくてファッションもヴィーガン?」と思った方は多いのではないでしょうか。

革のなめし作業は、ヒ素クロムを使用します。

皮は寒さを防ぐためのものとして始まり、長持ちするようにと皮を革にするための鞣(なめ)すという加工技術が生まれました。

衣服や革製品として身の回りに溢れるようになりました。

しかし、ヴィーガンはレザー製品を買いません。

今回は、ヴィーガンがレザー製品を買わない主な理由を4つにまとめました。

  • ヴィーガンはどうして革製品を買わないの?
  • ヴィーガンは食事だけじゃないの?
  • 革製品を買うとどんな影響があるの?

1. 動物保護のため

まず、第一に「動物搾取に加担したくない」「動物が好きだから」など、動物愛護の観点があります。

ヴィーガンの基本概念ですが、子供時代からベジタリアンで、その後ヴィーガンに移行した人に多く感じます。

革製品により、犠牲となる動物は毎年700億以上です。

牛・羊・豚・ヘビ・ワニ・馬などが犠牲となりますが、その中でも最も多いのはです。

牛の自然寿命は15~20年ですが、畜産業としての牛は平均18か月間の命です。

牛の皮革の大部分は、食肉のために屠殺された牛や、十分な牛乳を生産できなくなった牝牛からとられています。

ほとんどの革製品は、動物福祉に関する法律がほとんど、または全くないことで知られるインドやバングラデシュ、中国などの発展途上国で生産されています。

動物は殺される前に長距離輸送されるため、その間に、栄養失調や病気、または極度の疲労により多くの動物が輸送の途中で死亡してしまいます。

それらの発展途上国では、違法に野生生物が密猟されることは少なくありません。

密漁されるのはワニ・ゾウ・トカゲ・ダチョウ・ヘビ・シマウマなど希少価値の高い動物です。

さらに、皮革の輸出国として世界をリードする中国では、推定200万匹の犬と猫が皮膚のために殺されていますが、表示をしていないか、意図的に異なった表示を行っているために、消費者がそれに気づくことは難しいです。

なお、屠殺場では 1 時間に最大400頭の動物を処理することが多いため、動物が誤って気絶させられ、その結果、生きたまま皮を剥がされることも珍しくありません。

実際、中国などの一部の国では、皮膚をしなやかに保つと信じられているため、トカゲやヘビなどの動物の皮膚を生きたまま剥ぎとります。

しかし、最も「贅沢な」素材は、柔らかくて薄い素材です。

その贅沢な素材として、母親の体から生まれたばかりの子牛が犠牲となります。

2. 環境への懸念

皮なめしの環境への影響、ツンドラ |  ワトソン&ウルフ
バングラデシュの汚染された水路。

まず第一に、工場式畜産は非常に汚れており、環境に優しくありません。

世界の皮革の60%は、発展途上国で生産されています。

そして、世界の皮革の90%クロムを使用したなめし作業が行われています。

このなめし作業により、染色しやくなり、革の色の一貫性が維持されます。

また伸縮力があり、商業的にとても人気があります。

しかし、このクロムは生分解されにくく、焼却過程で発がん性物質が発生するなどの問題があります。

また、革は使用中に生分解しないようにするためにかなりの量の化学物質を必要とすることも忘れてはなりません。 

なお、製造過程で使用される化学薬品は公共の水路へと流れ出ていきます。

そして、発展途上国の環境法は先進国ほど厳しくありません。

また、地球温暖化人口爆発により淡水の枯渇が進み、私たちが飲める水資源は失われつつあります。

しかし、畜産業に使用される大量の水により、ますます私たちの水資源が枯渇されていきます。

動物は1日あたり最大87リットルの水を必要とします。したがって、生涯にわたって47,589リットルの水が必要になります。

毎年、何百万トンもの廃棄物が発生し、地面と水の両方を汚染しています。

現在、『地球の9人に1人はきれいな水を飲むことができない』と言われています。

畜産業で牛に水が供給されますが、人間には水が行き渡らないという現状があります。

3. 地球温暖化への懸念

ヴィーガン、地球

皮革は、地球温暖化を促進するという問題があります。

牛を原料とした皮革は、完成するまでに1 m2あたり127㎏の二酸化炭素が排出されます。

人工皮革の場合、 1 m2あたりの二酸化炭素総排出量は15.8㎏です。

※人工皮革の種類によるのでわずかに数値が異なります。

毎年何百億もの動物を飼育する過程で、何百万トンものメタンガス (地球温暖化の最大の原因である物質) が大気中に放出されます。

そのため、皮革の影響を考える際は、畜産による地球温暖化への影響を無視できません。

4. 労働者の権利保護のため

労働者

クロムなめしは、最も一般的な皮革の製造方法であり、最も危険な方法です。

人がクロムを吸入すると、呼吸器系の問題を引き起こす可能性があり、一度皮膚に吸収されると、皮膚の乾燥、ひび割れ、および「クロムホール」と呼ばれるびらん性潰瘍を引き起こす可能性があります。

これは世界中のなめし工場で起こっており、危険な労働条件、不当な賃金、環境への有害が大きな問題となっています。

このクロムはそのまま水路に流されることが多いです。

そのため、工場の労働者や地域に住む人たちの健康問題環境汚染問題が懸念されています。

世界はヴィーガンレザーへ

コーヒー グラウンドからのビーガン トレーナー、ツンドラ |  ワトソン&ウルフ
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予測によると、皮革産業は 2025年までに年間4億3,000万頭の牛を供給する必要があります。

プラスチック廃棄物のような地球規模の問題に対するより持続可能な解決策が求められ、廃棄物のない、環境に優しい植物ベースのライフスタイルを選択する人が、海外では増えています。

そのため、企業は、バッグや靴や洋服、車(フェラーリ・BMW・ベンツ・テスラ)や家のインテリアなどに、ヴィーガンレザーを取り入れ始めています。

ヴィーガンレザーの市場は、2025年までに850億ドルに達すると言われています。

最後に

ヴィーガンレザーを買わない理由として主に4つあげました。

畜産業界は様々な影響を与えるため、1つのことを勉強すると自然と4つの理由が見えてきます。

現在はSNSが発達し、工場で動物がどのように扱われ殺されるのか、一般に公開されるコンテンツが増え、行動力のある消費者により広まっていきました。

それほど、ファッション動物の権利への関心が世界中で高まってきているということです。

最近、H&Mがヴィーガンコレクションを出しました。

大手ファッション企業は倫理的な観点から次々とヴィーガンファッションを取り入れ始めています。

海外から押し寄せるヴィーガニズムの波がファッションにも流入し、今この時代はファッション業界における転換期だと思われます。

研究や科学技術が進んだ結果、動物実験のないコレクションへの関心もますます高まっています。 

服や物を購入する際、その商品により環境に与える影響を理解することが、これまで以上に重要になっています。 

実際、毛皮産業がどれほど残酷で環境破壊的であるかを認識する人が増えているにもかかわらず、革は依然として人気のある消費素材です。

購入する前に会社の製造過程倫理を十分に理解することが必要となります。

私たちが抱きしめる動物と、食べる動物や着る動物との間の関連性はベールに包まれ、断絶されています。

企業は商品が動物であることを連想しないような工夫をあの手この手と施しています。

目の前にある商品だけでなくプロセス全体を考慮することが、今後の私たちの未来を変えていくきっかけになると思います。 

ミクジェンヌ
ミクジェンヌ

ヴィーガンがレザーを買わない理由は、人によって様々です。

日本にもヴィーガンレザーが浸透し始めているので、ご興味のある方はチェックしてみてください。

以下でヴィーガンレザーの財布を紹介しています。

参考

https://waterfootprint.org/en/water-footprint/product-water-footprint/water-footprint-crop-and-animal-products/

 

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