Hi, ヴィーガンジャパンのミクジェンヌです。
『ヴィーガンレザー』とは、動物の皮や動物性由来のものを含まない、革のような素材に似た製品のことを言います。
ヴィーガンレザーは、パイナップルの葉や、バナナの葉、サボテンなどで作られています。
植物由来のため生分解されやすいです。
製造する過程では、動物の革製品に比べて水資源が少なく、温室効果ガスの排出も減ります。
そんな、エコでヴィーガンのレザー財布をご紹介します。
以下は『Part 1』なので、ご興味がありましたら、ぜひご覧ください。
- ヴィーガンレザーって何？
- ヴィーガンレザーがあるブランドは？
- エコなヴィーガンレザーって何？
サンズ ビースト
サンズ ビースト（Sans Beast）のヴィーガンレザーは、オーストラリアのメルボルンで作られています。
クルエルティフリーで、PETA認証のヴィーガンレザーです。
動物ではなく、愛を込めて作っています。
私たちの選択において、動物が苦しむ必要はありません。
サンズ ビースト
人の健康や、動物と環境の保護のためにブランドを展開しています。
リサイクルされた高品質のエコポリウレタン (PU) で構成されており、その比率は増加しつつあります 。
2021年にはコレクションの40%になるそうです。
エコポリウレタンとは、毒性が高くない化学物質で作られたもののことです。
購入すると、支払いのうちの1ドルが、サンズビーストの収益と共に、動物救助保護区Edgars Missionに寄付されます。
Vegan leather Co.
ヴィーガンレザーは、インドネシアのバリ島にあるエシカルな会社です。
メキシコのサカテカス産のオーガニックサボテンレザーを使用し、一つ一つ手作りされています。
除草剤・殺虫剤は不使用です。
雨水で栽培されたサボテンのプランテーションは、他の作物が必要とする水に対し、20%のみの水資源で済みます。
また、パイナップルの葉でもヴィーガンレザーを作り出し、ヴィーガンの財布を製造しています。
農業や果物産業の副産物で、捨てられてしまうパイナップルの葉を使用しています。
財布のファスナーは、日本製のYKK社のファスナーです。
Watson&Wolfe
トウモロコシから作られたヴィーガンレザーの財布を展開しています。
クルエルティーフリーで、持続可能な商品です。
非食品グレードのトウモロコシでできており、素材には30%以上が含まれています。
トウモロコシは再生可能な資源から作られているため、環境に優しい素材となっています。
ポリウレタンでコーティングされ、撥水性、汚染防止、傷の耐性などの効果があります。
ファッションは、地球上で2番目に大きな環境汚染原因です。そのため、変わる必要性を私たちは感じています。
高級な革製品に挑んでいきます。
世界は変化しており、消費者も変化しています。
Watson&Wolfe
Watson&Wolfeが、皮革産業の現実を目の当たりにしたのは、2017年初めでした。
革製品は人々にとって安全なだけでなく、地球にとってもより優しいものである必要性を感じたそうです。
動物由来の革を使用しないのは倫理的な理由からです。
革を作るプロセスは有毒な化学物質の組み合わせを必要とし、それは労働者に長期的な健康問題を引き起こし、業界が子供を雇用しているという証拠が増えています。
有毒な化学物質を含む未処理の廃水が毎日、なめし屋によって水路に捨てられ、何十万もの家族、生態系、土地に影響を与えています。私たちは、倫理基準と環境基準を共有するサプライヤーとの長期的な関係の構築を目指しています。
Watson&Wolfe
裏地は100%リサイクルされたペットボトルです。
リサイクルペットボトルの生地は、環境への影響が大幅に低減されます。
通常のポリエステルに比べ、製造に使用する水資源は94%、エネルギーは60%、CO2は32%、少なくなっています。
また、石油の使用量も大幅に減少できます。
アナナス・アナム
アナナス・アナム（Ananas Anam）は、ロンドン発祥のブランドです。
パイナップルの葉から抽出した繊維でできた、PETA認定のヴィーガンレザーを製造しています。
パイナップルからできたヴィーガンレザーは、総称して『ピニャテックス（PINATEX）』と言われます。
ヴィーガンレザーの材料であるピニャテックスを作っているのがアナナス・アナムです。
その材料を様々な企業が買い取り、ヴィーガン財布・ヴィーガンジャケット・ヴィーガンのバック、ヴィーガンのインテリアなどを製造し、付加価値を付けています。
ヒューゴボス、H＆M、ヒルトンホテルバンクサイドなど、世界中の1000を超えるブランドで使用されています。
ピニャテックスを使用してヴィーガンの財布を製造している日本企業があります。
それは、ナダヤです。
本革も扱っているのでご購入の際はお気を付けください。
アナナス・アナムは、製品のライフサイクル全体を通じて、地球とその人々の幸福を向上させるために、研究と革新を組み合わせてサーキュラーエコノミー（循環型経済）を目指しています。
デザインは、人・経済・環境をつなぐツールです。
デザインは、ただの製品ではありません。
デザインには、責任があります。
カルメン・ヒジョサ博士(創設者)
パイナップルの収穫時に、825 トンのパイナップルの葉が廃棄物として燃やされ、CO2が排出されます。
しかし、ピニャテックスの製造により、264トンのCO2を削減されます。
これは、3,300 万台以上のスマートフォンを充電するのに相当します。
繊維が葉から剥がされると、残りの部分は、天然肥料やバイオマス燃料として使用されます。
素材の割合としては、70%がパイナップルの葉の繊維、20％がポリ乳酸（PLA）であり、10％は撥水性機能としてポリウレタンが使用されています。
PLAはじゃがいもやとうもろこしに含まれる成分であるため、最終的に土の中で水と炭酸ガスに分解されます。
内側はコットンです。
財布を製造する企業としても一個人としても、環境と生き、未来を残すということは大きな使命となっています。
革製品を作る者としてすべき第一歩は、『革を離れること。使うものを1つエコに変えていくこと。』
まずはそこからだと考えています。
アナナス・アナム
現在、アナナス・アナムは、フィリピンの農業コミュニティと協力し、地域経済に貢献しています。
グリーン バナナペーパー
バナナの木の繊維を使用した、PETA承認の手作りバナナペーパーです。
リサイクルされたバナナの繊維のみでできているので、100％バナナ繊維です。
持続可能かつ倫理的に製造し、Good Marketに認証されている企業です。
フェアトレードと国連のSDGsに沿って、困っている何百人もの人々を直接支援しています。
熟練した地元の職人チームによって、何層にも重ねられたバナナペーパーが丁寧に縫製されます。
ニュージーランドの北にあるミクロネシアのコスラエ島で作られ、日本を含め、世界中に発送されます。アメリカへの送料は無料です。
この企業は、ジャングルから消費者の手に渡るまで、透明性を追求しています。
島の人々の雇用機会と彼らの持続可能な生活を提供するために設立されました。
小さな島では経済の流れが限られており、仕事の機会もほとんどありません。
そのため、世代を超えて続く貧困のサイクルを終わらせることは困難です。
私の卒業生の多くは、仕事を探したり、さらなる教育を受けるために島を離れます。
若い人たちは、家と家族を島に残し、アメリカで最低賃金の仕事をすることを余儀なくされています。
コスラエ島に留まる人たちは、仕事がなく、自分や家族を養う余裕がありません。
アメリカ生活を離れた私は、ここコスラエ島で、できるだけ多くの若者に雇用の機会を提供したいと思いました。
マット シンプソン
グリーン バナナペーパーは現在、22人の従業員を雇用しています。
この企業は、ミクロネシアの島内で、民間企業の雇用主トップ３になっています。
最後に
ヴィーガンレザーの財布のご紹介はいかがでしたか？
環境保護や動物保護のために植物由来の様々なヴィーガンレザーが開発されています。
特にSDGsの発足により、より多くのエシカルな商品が求められるようになったと思います。
環境や人権に配慮しながらも、デザイン性に富み、美しさを追求しています。
今は、ファッションにおいてもヴィーガンを楽しめるようになりました。
みなさんはどの素材が気になりましたか？
ぜひお気に入りのデザインを見つけてみてください！
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