「ヴィーガンって何か偉そう」「押し付けがましい」「ヴィーガンって頭おかしい」
こんな言葉がよく聞かれます。
日本では、まだヴィーガンが多くないため、あまりアンチヴィーガンがいないと思いますが、海外ではもちろん、そのような人がいます。
ヴィーガンはなぜ偉そうに見えるのか、みなさんと一緒に考えて、紐解いていきたいと思います。
ちなみに私にとって兄は、違う角度から意見をもらえる、身近な存在です。
ヴィーガンについて議論するときは、気を付けていることがあるのでご紹介します。
- 偉そうと言われたヴィーガンの人!
- 押しつけがましいと言われて悲しかったヴィーガンの人!
- ヴィーガンが日頃どう感じているのか知りたい!
ヴィーガンとしてどうあるべきか
まず、私はヴィーガンについて説明をするとき、強要するような言葉を使わないように、とても注意しています。
友人に「一緒にヴィーガンになろうよ」というような勧誘する言葉は一切言いません。
「ヴィーガンが偉そうで押し付けがましい」と思われることが多いのを知っているからです。その分、とても注意しながら言葉を選んで説明します。
また、強要する言葉を使用しないのは、その人がその重要性を理解して、自主的に行わないと意味がないからです。
食生活を変え、生活スタイルを変えるのは、強い意志がないと絶対に続きません。
心の心理
では、なぜ偉そうに見えるのでしょうか?
どうして、研究データについて説明をしても、相手はそう感じるのでしょうか。
地球規模の話
それは、食事と地球温暖化は関係していて、その話の規模が大きいからではないでしょうか。
「食事が地球に悪影響を与えてる事実があり、ヴィーガン食は温暖化防止に最も効率的な方法です。私はそれを実施することで、地球に貢献しています。」
何か偉そうに感じませんか?
これは、地球規模の話となるので仕方がありません。食事が、水・土地・メタンガス・海すべての地球環境に影響するのは事実です。
潜在的意識
また、ヴィーガンというライフスタイルが、地球や貧しい国の人々のためになると言われても、現実的に実践することがとても難しく、日本のように歴史のある食文化から抜け出すことは大変な苦労です。
実行しにくく、とても非現実的に感じるため、ヴィーガンの話を聞いた人の中で、すぐに実行出来る人は少ないでしょう。そのため、実践したくない、或いは実践できない理由を見つけたい場合、「ヴィーガンが偉そうに見える」のではないかと感じました。
自分が実践したくない、或いはできない場合、ヴィーガンが社会貢献となり必要なライフスタイルと心の奥では理解が出来ても、否定をしたくなる感情が先に出てくると思います。これは家族と話をしていて感じたことであるため、個人的な見解です。
国連でさえ、ヴィーガンというライフスタイルが、今後は必要になってくるということを認めていましたが、多くの人にとって、ライフスタイルの大きな転換となるため、それは受け入れ難い事実です。
ヴィーガンはどう感じて生きてるのか
私たちは自分たちが偉いと思って、優越感に浸りたいからやっているわけではありません。セレブがやっているから真似したわけでもありません。意識が高く、オシャレに見えるからでもありません。そして、優越感により、毎日がハッピーなわけでもありません。
私は、日常で目にする動物由来のものの多さに、日々圧倒され、落胆し、動物の犠牲や、地球環境への悪化を考え、心を痛めます。
雨の日
雨の日は、プラスチックであるタバコの吸殻やゴミが下水へ流れ、海へと繋がり、海の生物や鳥に取り込まれ、死をもたらすと考えると悲しくなります。海鳥や魚やクジラの胃袋からは、多くのプラスチックゴミが発見されています。
最近は、海辺にそのような写真が貼られ、プラスチックゴミ遺棄への注意喚起がされています。
雨の日になると、海を汚し、魚や他の生物の命を奪っているのは人間であると思い出されます。
そして、魚や貝類に取り込まれたゴミやプラスチックは、私たちが夕飯で魚や貝類を食べる際に、自分たちの体内へと回り戻ってきます。
それを考えると、自分に子どもができたとき、食べさせることが恐ろしくなります。
魚の怖さ
妊娠中の方は魚をなるべく控えるようにして下さい。海外ではよく知られていますが、魚大国の日本ではそれが広まってはいません。
むしろ、「頭のいい子どもが育ちそうで、栄養豊富そう」と思い、妊娠中に魚を摂取してもいいと考える人もいるようです。
また、「少し魚を減らせばいい」くらいかと思う人もいるかもしれませんが、それは違います。
厚生労働省が定めるのは、マグロであれば一人前(80g)を週に2回までです。その場合、その週に他の魚介類は一切食べてはいけません。キンメダイやメカジキなどのさらに大きい魚は、生物濃縮により水銀がさらに濃縮されるため、一人前を1週間に一回までです。
水銀は胎児の脳や神経系の発達に悪影響を生じる可能性があります。
海外では、水銀の危険性を考慮し、妊娠中の魚介類の摂取を禁止している国もあるそうです。
魚は水銀だけではなく、最近ではマイクロプラスチックの問題もあるため、どれだけの魚にそれが含まれてしまっているのか考えると、恐ろしくなります。マイクロプラスチックは化学物質と結合するため、もれなく化学物質も体内に取り込まれるのです。
魚から栄養を摂りたくても、今の時代は汚染されているため、その選択肢が安全である保障はどこにもありません。
人類のせいで、「絶滅危惧種が増加した」「海のデッドゾーンが増えた」「家畜のための森林伐採で火災が生じた」などのニュースが多く、涙が出てくる日もあります。
ヴィーガンはまだ理解されないことが多く、孤立しています。しかし、その孤独の中、ヴィーガンというライフスタイルを続けられている理由は、「強い意志と義務感、危機感である」ということを認知してもらいたいです。
最後に
海外では、ヴィーガンに対しとてもストレートに疑問を投げかけたり、意見を伝えたりする人が多いそうです。
ちなみに、ネットで「ヴィーガン 」と打つと、一番最初に「ヴィーガン 頭おかしい」が出てきます。確かに、それは自覚がありますね、それについては理解を深めるまでもありません。笑
みなさんがヴィーガンに対しどう感じているのかぜひ知りたいです。
人は育ってきた環境が違うため、一つの事に対し、様々な異なる意見があるのは普通なことです。その異なる意見やみなさんの感じることを一つ一つ考えて、ヴィーガンについて、理解を深めたいと思いました。
今回は「ヴィーガンがなぜ偉そうに感じるのか」これについて考え、自分なりの答えを見つけたので紹介しました。
「人は人。自分は自分。例え、100人の人が自分と違う意見でも、正しいと思ったことは堂々と言う。」
これを胸にとめて、自分の信念は貫きたいと思いました。
私の周りでは、ヴィーガンの人たちが少ないです。弟は、たまにヴィーガンで、イギリスで行われているミートフリーマンデーのような生活を送っています。環境問題への興味からヴィーガンへの興味も、少しずつ広げているそうです。
ヴィーガンは1つのライフスタイルです。趣味程度でこのライフスタイルを送っている人もいます。少しでも興味を持ち、共感してくれた方がいれば幸いです。
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