ヴィーガンの人口

ヴィーガンの人口が多い国ランキング!世界で流行している国はどこ?【2020年】後編

今回は、前回の記事の続き「ヴィーガンの人口が多い国ランキング!世界で流行している国はどこ?」【後編】です。

「世界のヴィーガンの人口はどれくらいなのか」気になったので、調べてランキング化しました。

前回の記事で、アメリカ、イギリス、日本、ドイツ、台湾が上位に入ることが分かりました。

以下は前回の記事です。上位の国のヴィーガン事情について紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。

https://vegan-japan.com/advanced-vegan-population/

世界のヴィーガン人口

ヴィーガンの人口 ランキング
作成者: tanao

№6 カナダ

カナダは人口の2.3%がヴィーガンであり、83万人に推移しています。(2016年)

ベジタリアンは9.4%です。

カナダの中でもバンクーバーのあるBC州はベジタリアン8.6%とヴィーガン3.9%と最も多いそうです。

カナダは多国籍国家でベジタリアン大国です。

隣国アメリカと似て、ベジタリアン・ヴィーガンに理解があり、レストランでもヴィーガンと言えば対応してくれるそうです。

また、ベジタリアン・ヴィーガンの専門店も多いです。

カナダは肉食文化のため、スーパーには、ヴィーガンタコス、ヴィーガンフィッシュフライ、ヴィーガンバーガーなど、アメリカ同様にヴィーガンミートのラインナップが豊富だそうです。

№7 イタリア

イタリア

イタリアは人口の1%がヴィーガンであり、60万人に推移しています。(2016年)

ベジタリアン・ヴィーガンの人口は12%です。

イタリアは、あまりヴィーガンのイメージがないかもしれませんが、イタリア料理はヴィーガン対応がしやすいです。

オリーブオイルやトマトを多く使用し、ベースに魚や肉が入ることは多くありません。トッピングのチーズはなしにすることが出来ます。

イタリアで多く展開しているピザ屋では、ヴィーガン用のピザ生地に変更出来たり、豆乳由来のヴィーガンチーズや大豆由来のペパロニをトッピング出来たりするそうです。

イタリアの大手スーパーCOOPEsselungaでは、ヴィーガン専用のコーナーが新設されました。

個々の主張が強いイタリア人は、「食事のスタイルは個々の自由」と受け入れる人が多いそうで、レストランでは柔軟に対応し、ベジタリアン・ヴィーガンのお店が増えています。

イタリアのトリノという街はヴィーガンレストランが多いです。

№8 ポーランド

ポーランド

ポーランドは人口の1.6%がヴィーガンであり、61万人に推移しています。(2013年)

ポーランド最大の都市ワルシャワは 、ヨーロッパで最もヴィーガンな10の都市(Top 10 Vegan Cities in Europe)で7位に選ばれました。(ecobnb)

ポーランドはベジタリアン先進国で、家族や友人に一人はベジタリアンがいるそうです。

そして、隣国ドイツの影響もあってか、ヴィーガンのお店や人口が増えているのでしょう。

また、ヨーロッパ内でも、ポーランド人は野菜や果物を多く摂取しているそうです。

そういう食生活からもヴィーガンという食生活が受け入られやすいのかもしれません。

№9 オーストラリア

オーストラリア

オーストラリアは人口の2%がヴィーガンであり、49万人に推移しています。(2014年)

人口の10%がベジタリアンです。

オーストラリアは移民が多く、新しい考えやスタイルが受けいられやすいそうです。

また、アメリカに負けず肥満大国で有名なオーストラリアですが、政府により国民の健康意識が高まっているようです。

そのため、今はオーガニック、栄養学や健康の先進国となっています。

確かに、日本で買える、オーガニックでクルエルティーフリーであり、なおかつ植物性由来(ヴィーガン)のコスメはオーストラリアのものが多い気がします。

オーストラリアのレストランでは、必ずべジタリアンやヴィーガンを選択できる食事があるそうです。

№10 イスラエル

イスラエル

イスラエルは人口の5%がヴィーガンであり、42万人に推移しています。(2015年)

人口の10%がベジタリアンです。

イスラエルは人口の75%がユダヤ教です。

ユダヤ教は、豚肉・宗教上適切に処理されていない肉・貝類・肉と乳製品の組み合わせを摂取しません。

そのため、これらユダヤ教の定めた食事基準をクリアした食品はコーシャマークがあります。

このユダヤ教の考えがあるため、ベジタリアン・ヴィーガンが広まったと言われています。

首都のテルアビブでは、400店舗ものヴィーガン可能なレストランがあるそうです。

『ヴィーガンの首都』と呼ばれ、注目されてるようです。

イスラエルは農業大国で野菜や果物、豆が多く、食料自給率は90%以上です。

このような背景もある為、イスラエルはヴィーガンの食生活に移行しやすいのだと思います。

世界のヴィーガン人口(11位以下)

地球温暖化の抗議運動

№11 スウェーデン

スウェーデンは人口の4%がヴィーガンであり、40万人に推移しています。(2014年)

ベジタリアンの人口は10%です。

最近、スウェーデンでは、環境活動家でヴィーガンのグレタ・トゥーンベリさんがとても有名です。

国連で、地球温暖化について、各国の政府に向けて力強いメッセージを投げかけています。

スウェーデンは自然が多いため、環境問題への関心が高いそうです。

また、健康意識も高く、サスティナブルで栄養価の高いヴィーガン食が広がりを見せています。

そして、スウェーデンは積極的に移民を受け入れているため、中東系の人が多く、料理も様々です。

なお、スウェーデンの政府は「ヴィーガン国家になること」を政策として進めており、「昆虫食計画」があるそうです。

昆虫を食べるのかどうなのか、ヴィーガンの人は分かれますが、今後、スウェーデンがどんな商品を開発していくのか気になりますね。

№12 フランス

フランス

フランスは人口の0.4%がヴィーガンであり、26万人に推移しています。(2019年)

フランスは美食で有名です。また食材にこだわり、オーガニックのものが広まっています。

しかし、フランス料理の美食故になかなかヴィーガンが広まっていないようです。特にチーズや生ハムと決別するのは大変なことだと思います。

ヨーロッパ内で見ると、0.4%のヴィーガン率はとても低いです。

バターやチーズ、肉、魚が多いフランス料理を、どうヴィーガンで美味しく作れるのかが、今後の鍵になりそうです。

№13 スイス

スイス

スイスは人口の3%がヴィーガンであり、25万人に推移しています。(2017年)

スイスは意外とヴィーガン率が高いです。

2017年にベジタリアン、ヴィーガンの食品を扱う「カルマ・ショップ(Karma-Shop)」というスーパーが新設されました。

オーガニックフェアトレード商品も多く、エシカルな消費を心掛けてる人にとっては天国のようなお店です。

最後に

世界的にベジタリアン・ヴィーガンが広がりを見せています。

しかし、その国の食文化が根強いと、やはり菜食は浸透していないようです。

今後、菜食と食文化をどう融合させていくかが、焦点になると思います。

日本のヴィーガンへの不寛容さは、多様性を排除し、価値観や考えを狭めています。

そのため、現在、日本は世界から切り離されています。「食」に対する価値観を変えるか、せめて他者のスタイルを受け入れていく必要があります。

化学メーカー、食品業界、ファッション業界などすべての業界がエコ、サステイナブル、ヴィーガン、動物実験なし(クルエルティーフリー)、エシカル消費を目指すのが当たり前となりました。

どの業界も地球の危機に警報を鳴らし、大量生産・大量消費の世界を変えようとしています。

私たち消費者もそれに気づき、日々の生活の中で、意識的に何かを変えていく必要があると思います。

ミクジェンヌ
ミクジェンヌ

世界がこんなにもベジタリアン・ヴィーガンが増えたのは、その国の背景事で異なりますが、みんな健康・地球・動物など何かを考えた結果、食生活の変化が起こりました。

一度、みなさんも食事について考えてみて下さい。

https://gotovan.com/column/view.php?id=522
https://www.happycow.net/vegtopics/travel/top-vegan-friendly-cities

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