オーストラリアにワーキングホリデービザで来てから2年が経ちました。
最初は不安なことも多かったですが、AIN(アシスタント・イン・ナーシング)として働きながら、一歩一歩経験を積み重ねてきました。
そして、2025年、ついにシドニーで4年のスポンサービザ(482)を取得することができました!
これまでの努力が実を結び、目標を達成した瞬間でした。
看護師としての経験があっても、移民としての立場で英語や環境への不安、将来への不確実性に悩むこともありました。
この記事では、私が経験したモーニングシフトからナイトシフトまでの流れを中心に、アシスタントナースとしての日々の業務と、その中で感じたやりがいや成長についてお伝えします。
- AINとして働きながら、いつかはスポンサーを取りたい方
- ワーホリからのビザ切り替えを考えている看護・介護職の方
- 英語や職場環境に不安を感じている海外看護職の方
- 実際に取得した人のリアルな経験談を知りたい方
🌞モーニングシフトの流れ
1日の始まりから午前の業務まで
シドニーで働く私のモーニングシフトは、通常8:00から始まります。少人数制の施設では、ひとりひとりの患者さんにじっくり向き合えるため、業務の中で信頼関係を深めることができるのが魅力です。
朝一番に行うのは、患者さんのパーソナルケアです。シャワーや口腔ケア、洗顔をサポートしながら、患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。少人数制施設だからこそ、一人ひとりにしっかりと割ける時間があり、1対1での関わりを大切にしています。
以下は、モーニングシフトの業務の流れです。
時間 | 業務内容 | 詳細説明 |
---|---|---|
7:00 | パーソナルケア | シャワー、清拭、着替え、口腔ケア、洗顔など、患者さん1人ひとりに対応 |
8:00 | 朝食 | 朝食を提供し、食事のサポートを行う |
9:00 | 朝の散歩 | 一緒に朝の散歩で体を動かし、リフレッシュ |
10:00 | モーニングティー | 焼き菓子とスムージーを提供し、リラックスしたひとときをサポート。天気のいい日は庭でモーニングティー。 |
11:00 | エンゲージメント(午前のレクリエーション) | 新聞や本を読む、塗り絵、ストレッチ、ボール投げ、輪投げ、料理など |
12:00 | 昼食介助 | 患者さんに昼食を提供し、食事のサポートを行う |
13:00 | 洗濯・記録・掃除 | 施設の清掃や洗濯、業務の記録を行う |
14:00 | エンゲージメント(午後のレクリエーション) | マッサージ、昼寝、音楽療法など |
15:00 | アフタヌーンティー | 患者さんにフルーツやクラッカーとお茶を提供し、リラックスした時間をサポート |
※注意: 私は8時勤務ですが、もう一人のモーニングスタッフは7時勤務です。オーストラリアのモーニングシフトは一般的に6時台(6時や6時半)にスタートしますが、私の施設ではモーニングシフトが少し遅く開始します。
少人数制施設でのケアの魅力とやりがい
シドニーで働く少人数制の施設やホームケアでは、患者さん一人ひとりにじっくり向き合うことができる点が大きな魅力です。少人数だからこそ、患者さんに割ける時間が多く、個別のケアが可能になります。
患者さんの状態やニーズをしっかりと把握し、最適なサポートを行うことができるため、より深い信頼関係を築くことができるのです。家族との関係も深まり、日々のケアを通じて、安心感や信頼を提供できることがやりがいのひとつです。
また、少人数制施設では、業務の一つ一つに対して責任を感じることができるため、自分の役割の重要性を強く実感することができます。小さな施設だからこそ、全ての業務に対して積極的に関わり、患者さんの生活の質を高めるためにできることを考えることが求められます。
例えば、患者さん一人ひとりの趣味や好みに合わせたレクリエーション活動を提供することができ、患者さんとの絆が深まります。こうした日々の小さな積み重ねが、患者さんにとって居心地の良い空間を作り出す一因となります。
このように、少人数制施設でのケアには、個別対応の充実感や患者さんとの深いつながりがあり、それが毎日のやりがいに繋がっています。
☕アフタヌーンシフトの流れ
午後の業務と患者さんへのケア
午後のシフトは、患者さんとの深い関わりを保ちながら、リラックスできる時間を提供し、 日常のケアや清掃業務も大切に進めていく時間です。このように、患者さんの心身の健康をサポートすることが、 午後のシフトの大きな役割となっています。
以下は、アフタヌーンシフトの業務の流れです。
時間 | 業務内容 | 詳細説明 |
---|---|---|
15:00 | アフタヌーンティー | 紅茶や軽食を提供し、リラックスした時間をサポート |
16:30 | 車いすの患者さんをベッドに移動 | スタッフ2名で機械を使いベッドへ移乗し、着替えやパーソナルケアのサポート |
17:00 | 夕食介助 | 患者さんに夕食を提供し、食事のサポートを行う |
18:00 | 歩行可能な患者をベッドに寝かせる | 歩行可能な患者さんの着替えと歯磨きサポート後、ベッドへ移動 |
19:00 | キッチン掃除・洗濯 | キッチン掃除や翌朝の朝食準備をし、洗濯物を整理する |
20:00 | シフト終了 | 一日の業務を終え、退勤 |
モーニングシフトとアフタヌーンシフトの違いとやりがい
モーニングシフト:バタバタと忙しい時間帯
モーニングシフトは、患者さんのパーソナルケアや食事介助、散歩など、立て続けに業務がありバタバタ忙しいです。忙しい中でも、1対1での関わりを大切にし、信頼関係を築くやりがいがあります。
アフタヌーンシフト:少しゆっくり、落ち着いた時間帯
午後は、比較的ゆっくりと業務を進めることができ、レクリエーションやティータイムを通じて患者さんと深く関われます。落ち着いた雰囲気で、心のつながりを感じやすいのが魅力です。
やりがい
- 😀 モーニングシフト: 忙しい中で患者さんの1日をサポートし、達成感を感じられる。
- 😋 アフタヌーンシフト: ゆっくりとしたペースで深い信頼関係を築ける。
🌙 ナイトシフトの流れ
夜間の業務と患者さんのケア
夜間は定期的に2時間おきに患者さんの状態を観察し、リラックスして眠っている間にも異変に気づけるようにしています。 基本的に1人で全てを対応するため、ひとりひとりの患者さんにしっかり目を配り、状態を観察しています。
夜間シフトは、通常のシフトとは違い、静かな時間帯が続きます。しかし、患者さんの状態に急変がある場合もあるため、常に注意深く対応しなければなりません。夜は、1人で施設全体を見守るため、責任も大きくなります。
※少人数の施設では夜勤スタッフは1人ですが、一般的な老人ホームでは夜勤スタッフはセクションごとに2名以上配置されていることが多いです。
以下は、ナイトシフトの業務の流れです。
時間 | 業務内容 | 詳細説明 |
---|---|---|
20:00 | 申し送りを受ける | 前日の業務内容や患者さんの状況について引き継ぎ |
20:30 | 次の日のランチ・夕食の準備 | 野菜や果物を切って、食事準備を行う |
21:00 | 患者さんのおむつ交換 | 患者さんの快適さを保つために、おむつを交換する |
22:00 | 床掃除 | 床をはき、モップで掃除を行う |
23:00 | トイレ・シャワールーム掃除 | トイレやシャワールームの清掃を行う |
00:00 | 家のほこり取り、スタッフルームやガレージ掃除 | 施設内のほこりを取り、清潔を保つ |
01:00 | 休憩 | 業務の合間に休憩をとる |
04:00 | パーソナルケア(シャワーや清拭) | 患者さんへのシャワーや清拭を行い、衛生面をサポート |
05:00 | 洗濯 | 施設内の洗濯物を洗い、整理する |
06:00 | 朝食介助 | 患者さんに朝食を提供し、サポートを行う |
07:00 | モーニングシフトに申し送り | 次のシフトへの引き継ぎを行い、シフト終了 |
ナイトシフトで求められる対応とやりがい
夜間のシフトでは、もし患者さんが急変した場合、すぐに看護師に連絡したり、救急車を呼ぶ必要があります。 静かな夜の時間帯でも何かが起きる可能性があるため、常に準備が必要です。ナイトシフトのやりがいは、自分が中心となって施設内の患者さんを守るという責任感から来るものです。 静かな夜の時間帯に、自分がしっかりとサポートできていることを実感する瞬間が、やりがいに繋がります。
ナイトシフトでは、業務の進行ペースがゆっくりな分、患者さんとの関わり方や対応に集中できる時間帯ですが、急な変化や対応が求められることもあり、柔軟さと即応力が必要になります。
最後に
私はこれまで転職を経験し、環境の変化に適応するために多くのことを学びました。それは、まさに「郷に入っては郷に従え」ということだと思います。どんな環境でも、自分が学んでいるという姿勢で、その場での指導を受けてきました。
時には同僚同士で意見を通そうと張り合う場面もありますが、何より大切なのは、より多くのシフトをもらい経験を積むこと、そして最終的にスポンサーをもらうことです。関係が悪化し、シフトが減ることも実際に見てきました。その中で、生き残るためには、自分の目標を明確にし、それに向けて進むことが重要だと感じています。
自分を曲げず、自分の意見を大切に生きるか、それともスポンサーを取るために折り合いをつけて働くか、その選択がこれからの仕事に大きく影響を与えます。日本では仕事を辞めても次の就職先が見つかり問題ないかもしれませんが、ここではビザの期限が来たらそのままオーストラリアにはいられません。ですから、自分の姿勢を柔軟に保ちながらも、目標に向かって進むための「ふるい」をしっかりと立てる必要があります。
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